薬に関して

【どのような薬?】

薬

臨床試験では、基本的に病気を改善するための薬が使われます。 体調が悪くなったときに飲む薬、薬局・病院で処方される薬などで、今後製薬会社から発売 される予定のあらゆる新薬が臨床試験の対象となります。 逆に、過去に実施された臨床試験で使用されてきた薬は、現在日本国内に出回っている薬だと 考えればよいでしょう。 また、薬の種類は大きく分けて飲み薬、貼り薬、塗り薬、注射剤、点眼薬などがありますが、 臨床試験のバイトで最も使用頻度が高いのは飲み薬です。 臨床試験を受ける前に専門の医師がどのような薬を使用するのかきちんと説明をしますので、 その説明を聞いた上で参加の意思を決める事が出来ます。

【本当に安全?】

臨床試験には対象となる被験者のタイプによっていくつかの段階がありますが、このような 健康な成人を対象とした臨床試験では、薬の成分を数十分の一に薄めた薬を投与します。 それがどのように体内を巡りどれくらいの時間で体内から消失するかを調べるためのもので あり、薬の効果や副作用を調べるためのものではないため、危険性はありません。 副作用が心配される試験、薬の効果を調べる試験は別の段階の試験であり、それは実際の患者 に対して行われます。 服用する薬の安全性については説明会のときに製薬会社の方が詳しく説明してくれますので、 ここでもし不安になるようでしたらキャンセルすることもできます。

【製薬会社はどこ?】

国内の各製薬会社は臨床試験所に臨床試験の実施を委託しており、実際に服用する新薬は 有名製薬会社のものがほとんどです。 どの製薬会社の薬を服用するかは試験ごとに異なり、試験前の説明会のときに分かります。 ただし、薬の内容については説明会の前でも電話等で問い合わすればいつでも分かります。 なお、委託元の製薬会社や試験で扱われる薬品に関しては業務上の守秘義務があるため、 第三者に対しては具体名を挙げることはできません。